冬の寒いうちにバイクの大規模メンテナンスをやっておこう…と思いつつ、ずるずると先延ばしにしているともう春になってしまったので慌てて作業にとりかかりました。去年のオフシーズンメンテナンス作業は6800コンポーネントの導入からちょうど1年で、まだ各部のパーツ状態も良かったのでインナーシフトワイヤーの交換と簡単なクリーニングで済ませましたが、今回はワイヤー類全交換で一通りパーツクリーニングなども行った方が良さそうです。
ひとまずワイヤーを全部外して、数少ない回転系部品のBBとプーリーを新品に交換。日頃は掃除しづらく汚れが堆積していたチェーンリングもクランクから外してクリーニング。チェーンリングの固定ネジは普通のアーレンキーでも外すのは出来ましたが、締める時はちゃんと#T30のトルクスを使わないとネジをなめやすいので注意です(あやうくやりかけて慌ててレンチを買いに行った)
前後のブレーキやディレイラーも外して、見えないところに入り込んでいる汚れを取り除きます。唯一外さなかったのはフロントディレイラーの固定台座ぐらい?これは外すと位置調整から全部やり直しになってしまって非常に面倒なので、ネジのトルク確認だけに済ませます。先日のブルベでレイン走行したのでヘッド周辺も分解して再度グリスアップ。
ここまではたまにやっている作業の繰り返しなのでほぼ問題ないですが、ここからワイヤリング作業という大物が控えています。去年の作業時にはアウターケーブルを全て使いまわししたので苦労しなかったのですが、今回は全部交換したので長さ調整して仮止めしてハンドル操作して具合を見て…を繰り返します。
今までが多少長すぎたようなので全体的に少し短くしたかったのもあり、左右のバランスを見ながらアウターを小刻みにカットして調整しますが、都度インナーケーブルを抜き差ししてる間に新品のポリマーケーブルがあっという間に毛羽立ってしまうのが悲しい。6800のこのケーブルになってから劇的にケーブル抵抗が減ったので、あまりワイヤリングのカーブなどに気を使わなくてもイイのは助かりますが。
今回ワイヤーの調整用に新しく「インナーワイヤープライヤー」を導入しました。ワイヤー固定の時はある程度「張った」状態にして位置決めする必要がありますが、ワイヤーを引く&アームを動かす&固定ネジを留める…と三つのアクションを同時にこなす必要があり、この作業をする時は結構苦労していました。特に自分のフレームの場合はフロントディレイラーをかなり動かした状態で位置決めしないと、調整ネジでも補正できなくなるので難儀でしたが、この工具を使うとワイヤー引き&ディレイラーのアームを動かすアクションを片手で操作できるので、楽に固定ネジを留めて調整が出来ます。
これまで苦労していたのは何だったのか?というぐらい簡単に出来てしまい、あっけないぐらいです。ワイヤー調整なんて一度セッティングが決まってしまえば何度もやる物ではないので、わざわざ工具を買う程でもない?かもしれませんが、別用途としてロードバイク周辺機器の固定であちこちに必ず出てくる「タイラップ」をきっちり留める際にも同じ要領で使えるので、ある程度自分でメンテナンスする人には導入をおススメしたいです(値段も高くないですし)
結局ワイヤリング作業だけで半日ぐらいかかりましたが、ようやくそれなりの見栄えで調整完了。バーテープはカーボン調の物が手元に余っていたのでこれでイイか~と巻いてみましたが、わりと肉厚なせいか案外見た目がゴツイうえにタッチもちょっと微妙。しばらく使ってみて慣れなかったらお気に入り(シルヴァのモルビダンフォレロ)に戻そうかな。
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