今年のブルベ参加もここまで200,300,400までは完走してきたので、残すは600のみです。ちょうどこの時期各AJ団体で600が集中して開催されており、どこにしようか?と迷いましたが、やはりスタート&ゴールの近さでたまがわ東葛班の那須600を選択。ここまで東葛班のブルベは全部完走していたので、これでSRを取れたらちょっとイイかな?という思いもありまして。
コースプロフィールからすると去年自分がぎりぎり完走できた千葉のもてぎ600よりも難易度は高そうですが、前半の平地区間でマージンを作ることが出来ればなんとかなるか?という読みです。仮眠ポイントは白河を確保して、前半&一つ目の山岳区間である程度疲労してもここでなんとかリカバリーして、その後の那須高原の登りをクリアできれば後は気力で…というどんぶり勘定(w
前回の奥久慈400で予報を信じて雨に降られたので、今回はばっちりレインウェアも用意しましたが週末の天気は問題なさそう。むしろ暑さの方が厳しそうなので夏仕様で追加ボトルケージを増設し、かけ水用のダブルボトル体制にしました。その他のバイク装備周りは前回の400で特に問題なかったので同じ構成ですが、後に思わぬところでトラブルが出て困ることに。
ウェーブ1でスタートし、まずは九十九里のPC1を目指して走りはじめます。千葉を横断する具合で東方向へ進むので風向きは斜めからの横風?みたいに感じますが、これならPC1以降はずっと追い風が期待できそうです。「よしよしこれはイイ流れ」とほくそ笑みつつ快調に進みますが、ここで早くもトラブルに見舞われます。
PC1までの残り距離も少なくなってきた時に、ふとメインライト(Volt1200)がなんだかグラグラしているのに気付きました。マウントの固定が甘いのか?と思いダイヤルを調整しますが直りません。構造上横にグラグラすることはないはずなのですが…「とりあえずPCに着いてからチェックしよう」と思って気になりつつ走っていたら、小さいギャップを越えた時にライトが脱落しました(!)
たまたま少し後ろを走っていた他の参加者にライトを回収してもらいましたが、クルマに踏まれて本体は傷だらけに。改めて状態を確認するとライト本体に装着するマウントパーツの固定ネジがゆるんでいて、ここからライトだけが外れてしまったようです。幸いライトの動作は問題ないですがマウント不能なのでこれでは使い物になりません。
600kmの長丁場でこれは大ピンチ。今回も夜間の山岳越えがあるので、このメインライト無しで走るのはかなり不安です。サブの中華ライトx2も装備していますが、こいつらは動作がイマイチ信用ならないので…ただパーツ構成をチェックすると固定ネジ?だけどこかで調達できれば、とりあえず復旧出来そうではあります。この先千葉エリアはともかく、茨城に入ればホームセンターの近くを通る機会は必ずあるので、そこでネジさえ調達できればなんとかなりそうです。
ひとまず見通しがついたところでPC1に到着。前半の平坦区間で貯金を稼がないと走行計画が成り立たないので、買い物とドリンク補充だけで済ませてすぐに出発し、信号停止でおにぎりを食べながらとにかく走り続けます。想定どおりPC1からは追い風のアシストが始まったので、足に負荷をかけないように気をつけながらペースを維持して進みます。
写真のサンライズ九十九里は変わった構造の建物で、昼夜問わず何度もブルベで横を通ったのですっかり覚えました。ロケーションも良さそうなので一度ぐらいゆっくり泊まってみたいものです。
PC2をクリアして銚子大橋から茨城方面へ。かなり暑くなってきたので時折かけ水で首筋や足を冷やしながら走ります。ここまで120kmを6時間でアベレージ20を維持出来ているので順調のはず。茨城に入ったらホームセンターを探してネジを調達しないと…
茨城に入ると思ったとおりすぐにケーヨーD2を発見。ネジコーナーで合いそうなネジを購入しマウントをライトに固定します。オリジナルに比べてちょっとネジが長いようで多少バッテリーと干渉しますがとりあえず大丈夫そう。よしこれで復旧だ!と思ったのですが、ライトをマウントに装着してみると固定ロックがかかりません?
よくよくパーツ構成を眺めると、ロックピン自体はライトマウント側に組み込まれる構造で、脱落したときにこの部品も紛失した模様。マウントへの装着は出来るようになりましたが、固定できていないのでこのままだとすぐに脱落してしまいます。あちこち眺めましたがこのパーツを何らかの手法で代用するのはちょっと難しそうで、結局のところこれではライトは使えません。
貴重な時間を消費してリカバリー作業したのに意味なしか~とがっくりきますが、これだと結局のところ夜間はサブライトx2で走るしかなさそうです。一日目の夜間走行さえ乗り切れば、二日目の夜間走行区間は全部知っている道なのでライトが貧弱でも走れそうな気がしますが、中華ライトは持続時間もそんなに当てにならないし、そもそも予備電池(18650)もないです。去年のもてぎ600の時も同じ運用をして電池交換はせずに走りきれたので、多分大丈夫だとは思いますが…今のところは不安を無視して走行を再開します。
聖地大洗に到着。計画どおり200kmで3時間半の貯金を作れていますが、ライトの件もあり明るいうちに距離を稼ぎたいので長居せずに再出発。余裕があったら山戸呉服店に立ち寄って継続高校タオルを調達したいな…とか考えていたのですが、そんな気分にはなれませんでした。
磯前神社前を通過。今から思えば完走祈願でしっかりお参りしておくべきだった?秩父を通るブルベだと大抵定林寺(17番札所)に立ち寄ってお参りしてるのに。
次のPC4までは区間も長いので暗くなってきたところでライトを点灯させますが、中華ライトは特性上手元を照らすのには向いているけど、目線を置きたいところの光量が足りないのでやっぱり走りづらいです。発光モードを強にすれば無理やりカバーできますが、これだと持続時間が明日のゴールまでは続きません。
これでナイトランをこなすのは思った通り厳しいな…と感じつつ、メインライトをマウントへ装着することは出来るので、ガムテープとかでぐるぐる巻きにすれば使えるのでは?とふと思いつきました。ちょうどコンビニが現れたので立ち寄って物色すると、上手い具合にビニールテープがある!そんな訳でテープでハンドルごとクロス巻きにしてようやく暫定リカバリー、このライトが使えると全然安心感が違います。相変わらずここまで追い風が続いているので、ライト問題も解決したのでこれで行ける!と足を回して次のPCを目指して走ります。
PC4到着でここまで280kmを走行し貯金は4時間。ここまでは計画通りなので、次のPC5までの最初の山岳区間で貯金を維持できるかどうかが重要です。確かルートプロフィールではピークが4回あって高度600ぐらいだったかな…と登り始めますが、あまりコーナーがなく直登っぽいところが多くて思ったよりずっとキツイ。ようやくピークの3回目を越えて、4回目はそんなに厳しくなかったはず?と思いながら走っていると、なんだか右膝の具合がおかしくなってきました。
膝の前側が痛くなるのは今までもよく起きていたので、都度マッサージしたり負荷を下げたりすればなんとか対処できていたのですが、膝の裏側が痛くなるのは初めての経験です。膝を曲げ伸ばしするたびにひっかかるような感覚で、登りどころか平地でも全く足が回りません。これはまずい…と下りきったところのコンビニに立ち寄ってマッサージなどを試みますが、残念ながら回復する気配なし。
コンビニからPC5までのほぼ平地区間でもブルベ速度ギリギリの18kmぐらいで巡航するのが精一杯で、PC5には到着予定時間から30分オーバーで到着。計画が崩れたのと思わぬ膝へのダメージで既に気分は敗色濃厚です。とりあえず確保していたホテルに到着しシャワーを浴びて一息ついたところで状況を検討しますが、なんだか悲観的な考えしかできないので二時間後の起床タイマーをセットしてとにかく寝ることにします。
起床タイマーで一旦目を覚まし体調(膝)の具合を見ますが、残念ながら回復していない様子です。ここからはメインの那須高原への登りが控えていますし、その後も下り基調とはいえ登りで消費する時間分を稼がないといけないので、この状態では次の時間制限があるPC6をクリア出来そうにありません。この時点で「ああダメだこりゃ」と完全に諦めてしまい、結局そのまま二度寝(w
その後8時頃にもそもそと起き出してホテルをチェックアウトして(事前の電話では夜中に到着して早朝すぐ出発します!とかえらそうな事を言ってたのに、出る時にホテルの人と鉢合わせしてとても恥ずかしかった)白河駅前からDNF連絡。ここからそのまま電車で帰ってもイイですが、急ぐ理由はないし確かSUICAが使えるのはこの先黒磯からだったと思うので(この帰宅ルートは去年喜多方600のDNFの時に使った)天気もイイし黒磯までは自走するか…とゆるゆると走り始めます。途中ミニストップでチキン串とおにぎりで朝食(敗北の味)
相変わらず膝はダメなままで18km巡航ぐらいがせいぜいですが、那須の空気はすっきりしていてとても気持ちイイです。黒磯駅までのんびりサイクリングで到着し、輪行準備をしていると同じくDNFされた方と合流。残念回モードで帰路の長い電車を乗り継ぎ、夕方頃に無事帰宅して今回のブルベは終わりました。
今回の膝不調の原因ですが、思い当たるのは前半の平坦区間でインナーギアのまま高ケイデンスで走り続けた…のが良くなかったのかと思います。普段のブルベでは75平均ぐらいが自分のデフォルトですが、PC1以降の追い風区間は85平均ぐらいでずっとくるくる回していたせいではないかと。普段の練習で近所を走る時なら平均85ぐらいでも問題ないですが、長時間こんな走り方するのはやったことないですし。ブルベの平坦区間だとアウターギアはオーバーペースになりがちであまり使わないので、インナーのみでトルクかけずに走っていれば負荷も低いだろうと安易に考えてしまい、適切な走行マネジメントが出来なかったのが原因でしょうか。
しかしこれで600を落としたのは痛いです。途中ライト故障をリカバリー出来た時はこれならいける!と思ったのですけど…DNFする時は「別にSR取得がすべてでもないし」と思うのですが、リザルト見て他の参加者がタイムぎりぎりでも完走してるのをみるとやっぱりちょっと悔しい(w
ただ今からエントリー出来る600ってかなり限られてるので、自分の近場開催だと千葉の9月開催な600ぐらい?他は前泊必須か遠征になってしまうので、休み確保が必要になってくるからちょっと難しそう。コースは知っているルート主体なので馴染みがありますが、9月の連休週なので事前に暑さ慣れして対策を万全にしておかないとダメかな。とりあえず8月のつくば200(猛暑&峠)の完走を目標にすることにします!
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