5時にスマホのアラートで起床、体感的には5分ぐらいしか過ぎてないような気分ですがしっかり寝る事ができました。そそくさと着替えて宿を出てコンビニで昨日着ていたウェア類を自宅に返送し、一緒におにぎりやゼリーなど補給食を買い込んで二日目のリスタート。次のPCは通過チェックで距離は約50km、仮想クローズまでは3時間半あるので時間的には問題ないはずです。
九十九里沿いのおなじみの道を走りつつ回復具合を確かめますが、胃腸の具合は昨晩よりは多少ましな程度。ペースもそんなに上がりませんがここで無理する必要もないので、あまり余計なことを考えずにダラダラと走り続けて通過チェック到着。
ここから次のPCまでは補給ポイントが少なく、PC前には三石山の登りもあるのであまり食欲ないけどここできっちり食べておいた方が…とコンビニを物色しますがあまりピンとくるメニューが見当たらず。仕方なく消化の良さそうなパスタ系でナポリタンを選んでみましたが、結局これもあまり合わなかったようで再スタート後に胃腸の調子がガタ落ちしパワーダウンしてペース急降下。おまけに雨も降り出してテンションもだだ下がりです。
国道297に出るまでの区間は14kmもなかったと思いますが、たいして起伏もないのに全く力が出ず進みません。雨も止まないしこんな調子ではとても完走は望めないし大多喜でDNFして電車で帰ろうか?などひたすらネガティブな考えしか出てこないので、ようやく辿り着いた国道297の交差点のコンビニで大休憩して気分をリフレッシュ。
チョコレートなど甘い物を食べつつボーッとしてたら幸い雨も弱くなってきたので、とりあえずペース悪くてもイイからひとまず次のPCを目指して走り続けることにします。仮にPCでタイムアウトになっても鴨川有料を下ればすぐに電車へアクセス出来るので、場所的には好都合なはずです。
「ダメだったらもう仕方ないよね」と割り切って遅いながらも走り続けたのが良かったのか、アップダウンをノロノロと抜ける間に雨も止んでだいぶ胃腸の調子も回復してきました。ペースが遅いおかげか脚へのダメージは殆ど感じないので、三石山の登りも普通にクリアして無事にPC7到着。貯金は40分ぐらいなので途中かなり落ち込んだわりには上出来かも(自分としては)
ここからは鴨川有料を下って海沿いのルートになりますが、3月の千葉300で走った時には追い風でだいぶ楽が出来たので条件に恵まれればここで貯金を取り返せるはず?と根拠のない幸運を期待します。しかしながら高度が下がって平地に降りるとびゅうびゅうと強風が吹き荒れており、これは予想外の展開。海沿いに出ると案の定ばっちり向かい風でろくにペースが上がりません…無理しない範囲で真面目に回しても20kmに届かないぐらいの速度で巡航するのがせいぜいです。
まだ残りは150kmぐらいありますし、ラストにもみじロードやマザー牧場など登りポイントも控えているのでここで脚を使うのは得策ではありません。遅くても走り続ければ多分なんとかなるのでは?と先ほどと同じ思考に切り替えて、休まず走る事を最優先であれこれポジションを変えて負荷をかけないように進みます。
野島崎灯台の先からは往路から少し外れて館山方面を海沿いにぐるっと周って距離を稼ぐようなルートになります。事前のイメージでは普通の道だと思っていましたが、ちまちまとアップダウンもあるし景色もイマイチだし相変わらず風も強いしとイイ印象なし(館山がすこし嫌いになった)ちょこっとだけ見えるのは洲ノ崎灯台です。
PC8には貯金40分ぐらいで到着、時間の余裕はさほどありませんが残りは80kmぐらいで完走の目がだいぶ見えてきました。ここからは内陸に戻るので風向きの影響もなくなりますが、登りが増えてくるのと二度目の夜間走行に入るので注意が必要です。
PC8を出発すると何故か妙に頭が熱っぽくなってきて「おいおいここまで来て体調不良でDNFとか嫌なんだけど~」と焦りますが、もみじロードを登り始める頃には収まってくれてなんとかなりました。日が落ちて一気に涼しくなったせいか案外走りやすくなってきてイイ調子で最終PCに無事到着。貯金は変わらず40分ぐらい?アクシデントに遭遇しなければ問題なさそうです。
ラスボスのマザー牧場への登りに挑みます。ここまで来れば体力を残す必要もないので全力で一気に登り切って息を整えてから下りへ。なんとなく千葉300の時と同じルートだと思っていたのですが、GPSが示す道はさらに先の細くて暗い道の方へ。この道が見通しが悪くて下りなのに全然スピードを稼げず、ラインを確認しながらの下りはとても疲れました。横着してヘルメットライトを付けずにいた事をここになって後悔。
なんとか下りきって普通の道に復帰した時はホッとしましたが、現在地はまだ君津ICの近くなので袖ケ浦へ戻るにはもう一山越えるはずです。ルートラボで入力した時も最後に小さいけど怪しげな登りがあったような…とイヤな予感がしていたのですが、案の定真のラスボスが待ち構えていました。
県道269に入ってから道が細くなると全く予想していなかった激坂が!路面が濡れているせいかダンシングするとリアタイヤがスリップして全然登れません。サイコンを見てる余裕は全くありませんでしたが、斜度は軽く15%以上な感じで悲鳴を上げながらシッティングで加重をかけて無理やり登るしかないです。更に下りも道は細く障害物だらけで枝や石を避けながらヒヤヒヤの走行を強いられます。どうにか切り抜けて市街地まで降りてきたところでようやく完走を確信しました。
その後ラスト1kmぐらいで再び雨が降ってきたりしましたが、無事ゴール地点の袖ケ浦公園に到着。いつものAJ千葉おもてなしで野菜スープを頂いて、雨が強くなる前にスタッフにご挨拶して撤収。帰りのクルマは車内が自分の汗の匂いで気持ち悪くなりましたが(w 自宅に帰り着いてシャワーを浴びてそのまま布団にGO!翌日が休みで助かりました。
今回はもう少し余裕をもって完走出来るかと思ったのですが、結局時間的にはギリギリでした。去年の600を走った時より1時間仮眠時間を増やせたのは良かったですが(おかげで眠気を感じることは全くなかった)途中の補給失敗でペースが稼げなかったのが最後まで響きました。天候的には後半の海沿いルートの向かい風でブレーキをかけられましたが、ブルベ中本格的な雨に降られることはなかったのは幸運でした。もし雨が降ってたらレインウェア着脱でのロス時間や雨中走行でのペース低下で完走は難しかったかもしれません。
6月の那須600の時には走行ペース調整をミスして膝のダメージであっさりDNFしてしまったので、今回最後まで手足を比較的良い状態のまま運べたのは良かったです。機材類の不具合も皆無でしたし。やっぱり補給の難しさが今後の課題ですね…200kmブルベぐらいなら何を食べてもほぼ大丈夫ですが、長距離で疲労がたまってきた時どう回復するか?は対策を考えておきたいところです。
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