前回投稿からだいぶ時間が空いたので今更ですが、乗り換え直後のインプレをまとめておきます。
最初に感じたのは「漕ぎ出しがずいぶん重い!」という印象です。これは完成車ホイールがかなり影響していそう…とメンテの時にフロントホイールをタイヤ無しで測ってみるとなんと970g(リアは測り忘れた)ローターの追加分があるとはいえ前後で余裕の2kg越えなのはさすがに厳しいです。
これはすぐにでもホイール換えないと峠とかとても登れない!と色々調べまわった結果、ちょうど安くなっていたFulcrumのRacing5 DBに交換。スペック的には前後で1610gと程々ですが、お値段も安かったしルックスもシンプルで悪くないです。フィーリング的には少し気に入らないところがあるのですが、これはもう少し検証してみようと思います。
油圧ディスクブレーキは初期制動から強力なもの…と思っていましたが、平地での制御ならリムブレーキとそんなに変わりません。得意なのは峠の下りなど「強い減速が連続して必要」な時に真価を発揮します。
リムブレーキは下りでダラダラ減速するのは発熱の影響で好ましくないと言われてますが(個人的には特にマビックのエグザリットはこういう走り方に向いておらず、メリハリの効いたブレーキングが要求された印象)ディスクだと気にせずブラケットポジションのままの操作で大抵の下りはこなせる感じです。強めに減速したい時にもリムブレーキほどの握力が要求されなくて、下ハンで操作すればより強力な制動力が出せます。女性など下りが苦手な人にはとてもおススメです。
完成車だとリアも160mmのローターで組まれているので、トレンドに合わせてリアだけ140mmに換えて少し走ってみましたが思ったよりも制動力が落ちると感じました。ルックス的には140mmの方がスマートで良いのですが、安全性に関わるところでもあるので今は160mmに戻しています。また完成車のディスクローターはコストダウンの為か、シマノ互換リスト外のワイドパッド用のモデルで組まれていたので、後ほどロード用のローターを中古入手して交換しています。
Roadmachineはシートステーの造形が独特で、縦の逆三角形?に近い形になっています。見た目だと分からないですがこの形だとリアライトがとても固定しづらいです。普通の円柱形や楕円形を想定したマウントだとまず合わなくて、キャットアイのフレックスタイト式や他のゴムベルト式でないと固定が難しいです。更にシートチューブの接合場所が低くシートステー自体が下がった設計なので、リアライトが横に少し大きかったりするとペダリングの軌道でシューズと接触しやすいです。ちょっとこの問題は想定外でした。
完成車のコンポーネントは105(5800)系列で組まれていたので、駆動系は互換性のある今まで使っていたアルテグラ(6800)系に一通り交換しました。6800系のモデルも既に5年前?なので32T対応なGSグレードのRDが中々手に入らず苦労しましたが、フィーリングも悪くなくしばらく乗るには特に問題なさそうです。直付け型のFDは初めてセッティングしましたが、サポートボルトの使い方をようやく理解出来ました。
試乗した時には分からなかったですが、STIユニットの重量増加はハンドリングに大きく影響しており、特にダンシングでのハンドルの振りが重くて最初はびっくりしました。スペックを調べてみるとST-6800は425g、ST-RS505は665gで1.5倍ぐらい重くなっています。これは油圧のユニットとリザーブダンクを備えるので仕方ないですが…STIの形状は最初に多少の違和感はありましたが、すぐに慣れました。ただレバーが金属なので冬は冷たそう。
最初は完成車ホイールの影響でレスポンスの重さに「あれれ?」と思いましたが、ホイールとコンポーネント周りを一通り交換後は普通に走れるようになりました。結局のところ完成車のパーツ構成からフレーム周り以外は殆ど変わってしまったので、完成車ってそのまま乗るポリシーで買わないと結局余りパーツが増えるだけであまりお得じゃないかな…と感じる次第です。
アルミフレームは硬くて疲れる?みたいな評価もありますが、乗り心地については今のところ不満ないです。カーボン独特のスムーズな振動吸収してる感覚はないですが、スルーアクスル化もあって全体的な剛性はとても高く感じます。もう少し軽快さが出せればより好みなのですが、今の構成から更に軽量化するにはカーボンクリンチャーホイールや電動コンポなど中々敷居が高いので中々難しそうです。
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