FULCRUM RACING 5 DB

今更感がありますがディスクブレーキ用ホイール「RACING5 DB」の2018モデルのインプレです。RoadMachine完成車付属のホイール(NovatecのOEMモデル)は頑丈ですがかなりの重量級だったので、これではちょっと…と急遽探して購入しました。

ディスクブレーキ用のホイールは増えてきていますが、海外通販で安く買おうとするとスルーアクスル仕様など細かいスペック確認が必要です。旧モデルの製品だとQR専用だったり、スルーアクスル対応でもアダプタが必要だったりするので、傾向的には2017年以降ぐらいのモデルから選んだ方が確実なように思います。

バイク購入という大きな買い物をしたばかりでそんなに予算ないのでカーボンクリンチャーは当初から除外。ある程度メジャーブランドで程々に軽量で~と絞り込んでいくと残ったのがRACING5DB。ちょうど在庫があったのでとりあえずこれでいいか?と購入。国内標準価格は\47800(税抜)ですが、今でも海外通販なら3万円前後ぐらいで入手できると思います。 しばらく(10カ月ぐらい?)使っていたので、良いところと悪いところを挙げてみます。

  • 良いところ
  • 重量(自分の個体は公称通りの前後1610gでした。この価格帯で軽量を重視するならライバルは見当たらないかも)
  • 横風への強さ(ディスク用ホイールはブレーキ剛性確保の為、フロントのスポーク数が増えますが、他ブランドに比べると横風を受けてもあまり影響を感じませんでした)
  • デザイン(黒字に赤のワンポイントなので最近のバイクにも合わせやすいかと思います。リム形状やスポークレイアウトはシンプルですが)
  • 乗り心地(ホイール剛性とのトレードオフですが、ロングライドでも疲労への影響は少なかったように感じました)
  • 安い(フルクラムは特に規制してない?ので普通にメジャーな海外通販サイトで安価に入手できます)
  • 悪いところ
  • ホイール剛性(自分の個体特有かもしれませんが、ある程度速度が出るとフロントで不安定感が出るのが解消出来ませんでした)
  • ハブの防水性能(分解すると分かりますが、ベアリングの外側に簡素なメタルのガスケットが挟んであるだけなので防水性能は低いです。純正部品で防塵・防滴化するキットがありますが、国内だと入手出来るのかな?)
  • チューブレス対応(スペック上は対応ですが、出荷時のリムテープは普通のクリンチャー用でバルブも付属しないので、チューブレス運用はそれなりのスキルが要求されます)

特にホイール剛性の問題が厄介で、峠の下りで30km以上を越えるとフロントが勝手に細かく左右蛇行するような感覚があり、なんだか安心出来ません。前傾姿勢で意図的に前加重をかけるとだいぶ落ち着くのですが、下りで前加重というのもそもそも何か違うような…原因切り分けの為にタイヤ&チューブなどは色々と条件を変えてみましたが解消できず。完成車ホイールだとこの現象は出ないので原因はホイール側のはずです。

お店に持ち込んで点検してもらいましたが、初期状態でスポークテンションが低めに調整されており乗り心地を優先したセッティングなので、あまりテンションを高くするのはお勧めできないとの事でした。保証外作業として安全性に問題なさそうな範囲である程度調整をしてもらいましたが、多少ましになったかな?という程度。結局のところ自分の個体(ホイール)とフレーム(フォーク)との相性が良くなかったという事でしょうか…

走っていて気になるのは下りだけなので、今年前半のブルベなどはずっとこのホイールを使っていましたが、確かに乗り心地の点ではかなり優秀でした。 ネガティブ要素の方が多いように見えますが、この値段でこの軽さのディスクブレーキ用ホイールは他に見当たらない?と思うので、体重軽めの人には向いてると思います。パワー系の人ならもう少しリムハイトがあって剛性的に有利なRACING4の方が良いかもです。

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