チューブレスシステムのシーラント除去

なんとなくオークションで前から気になっていたホイールを中古入手したのですが、前オーナーはチューブレスで使用していたようで、リム内側のビードフック部分にだいぶシーラントが残っています。クリンチャーならこのままでも使えそうですが、チューブレスでセットアップするにはこのままだと気密への影響がありそうなので、クリーニング方法を色々と調べてみる事に。

タイヤのビードがはまるところにシーラントが残っています。とりあえずお湯とかでこすれば落ちないかな?とウェスにぬるま湯を浸して試してみますが、あまり効果なし。専用のクリーナーなるものも存在するようですが、こんなのは何かで代用できそうな気がするので購入は見送り。そもそもシーラントってゴム糊に近い物質なので、シール剥がしとか使えばいけるのでは?と思いつきました。

シールはがし液なら100均でも買えたはずなので、地元のショップを回ってダイソーで発見。どれぐらいの量が必要なのか検討つきませんが、100均なのでもし足りなくなったらまた買えばイイだけです。中身は溶剤そのもので室内作業する時には換気必須なので、出来れば屋外でやった方が良いかと思います(結構匂いキツイです)

作業方法は同じようにウェスに剥がし液を浸してリムのビードをこすってみると、ばっちりキレイに汚れが落ちます。溶剤の揮発が早いので10~15cmぐらいを施行してまた補充して…の繰り返しになるのがちょっと面倒ですが、ピカピカになるので気持ちイイぐらいです。溶剤に浸したりする訳じゃないのでたぶんカーボンリムでもいけるように思います。

問題はタイヤ側です。お試し用で中古入手したタイヤには固まったシーラントが大量に付着しており、簡単には除去できそうにありません。外した直後であれば液体状態なシーラントは水洗いで流すことができますが、ビード部分はシーラントが固形化してしっかり張り付いています。これを見るとチューブレスレディの仕組みってホントにシーラントありきなんだな…というのがよくわかります。

ネットで調べると「タイヤトレッドの裏側はある程度残っていても問題ないが、ビード側はリムに密着できるようにしておかないとビードが上がらなくなる」という事らしいので、何とか楽に出来そうな方法を探しますが…結局地道に手作業でやるしかないようです。素手でやるとすぐに限界になるので、厚手のゴム手袋などをはめてこすり落とすのが多少楽な方法でしょうか。

1本のタイヤにつき左右のビード部分(x2)で合計4周分のちまちましたクリーニング作業を行って、地獄のタイヤはめ込み作業(今更ですがシュワルベのクリップ出来るタイヤレバーはとても便利、これを使わないでキツイタイヤをはめるのは無理)をクリアして、いよいよエアポンプを繋いで空気を送り込んでビード上がるか?のドキドキする瞬間。無事にパチン!とタイヤがはまりましたが、フロント側はエア保持が甘いのでシーラント追加しないとちょっとテスト走行するのも怪しい感じ。

図らずともチューブレスレディのメンテナンス一式をやるはめになりましたが、やっぱり相当めんどくさいですね…特にタイヤ側のシーラント除去はホイール側みたいに溶剤とかは使えないと思うので、手作業でやるしかないのは大変です。ビードを傷めないプラスチックで、かつ強度のあるヘラ?みたいなものを使えばもう少し効率良く作業出来たかもしれませんが。

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