SPD-SLシューズあれこれ

サイクルシューズ入れ替えの続き(おまけ)です。SPDシューズの買い替えでシマノが案外自分にも合う?という事が分かったので、なんとなくSPD-SLのシューズも試したくなって買ってみました。まぁSPD-SLのシューズは最近だと殆ど出番ないのですが。参考までにSIDIのWIRE(サイズ42)からの買い替えです。

シマノのRC7です。ハイエンドのRC9に比べるとBOAダイヤルが上位機種ではないので、ダイヤル逆回転で緩める操作が出来ない(引っ張っての全開放のみ)とか、ヒールパッドがすり減っても交換が出来ないなど機能的にも割と差があります。アッパーの形状などはよく似ていますが、やっぱり上位モデルとの差は確実にあるなーという印象。

サイズは41.5ですが、比べると同サイズでもSPDのXC9の方がタイトな感じです(特に幅が)最初は間違えてワイドサイズを買ってしまったかも?と気になって調べたぐらい。ヒールカップや甲のあたりはイイ感じなのですが、 シューズの前側はやや余裕を感じます(特に夏用の薄手ソックスだとその印象が強い)ただこれぐらいならインソールやソックス厚で調整出来る?範囲かもしれません。

価格を考慮するとRC7は充分高クオリティだとは思いますが、どうせなら最上位のRC9との比較もしてみたい…と考えながらぼんやりオークションサイトを眺めていると狙い撃ちのようにRC9の出品が。1世代前のモデルでそこそこの使用歴はあるようですが、フィッティング比較用としては問題なさそうなのでしばらく迷った末に結局入手してしまいました。

RC9の使用感ですが、RC7と比べると思ったとおり全体的にタイトです。サイズ感や構造はXC9とほぼ同じで、クリートを装着するソール面の作りが違うだけに見えます。アッパーの生地はRC7よりも薄くしなやかで、ソールの開口部(クーリング)も少し大きいです。ヒールパッドはまだしばらく使えそうですが、念のため予備パーツを手配しました。SIDIに比べると1セット\1,870とだいぶ高いのと、左右で入れ替えが出来ない(別パーツ)なのが残念。

履いて走ってみるとRC7とはかなりフィット感が違います。SPDのXC9ともまた異なる感じで、純正のカスタムインソールとの組み合わせが前提なのか、厚めの社外インソールだとあまり合わない印象。インソールでのセッティングが必須でRC7よりシビアな感じです。スペック的にはソール剛性値がRC7は10、XC9が11、RC9が12らしいですが自分の脚力では全く差は分かりません。手で多少捻ってみるとちょっと違うかも?というぐらい。

RC7に比べるとRC9はより尖った性能重視な作りで、価格差を考えると新品で買うには躊躇しますが…ガチ派の人ならともかく、機材マニアなら一度試してみる価値はあると思います。履くだけで速くはならないと思いますが、身に着けるものにハイエンドを使うのは気分が上がります。ただ普通のホビーユーザーであればRC7でも性能的には充分だと思いますし、セッティングもこちらの方が出しやすく感じました。

SPD-SLで走るのは久しぶりでしたが、SLクリートは厚みあるのでサドル高は下げなくても大丈夫だろう…と甘く見てたら、少しの距離で膝に違和感が出ました。よくよくシューズ形状を眺めてみるとシマノ系SLシューズは形状的にソールがSIDIよりも薄いので、ペダル⇔足裏の距離(スタックハイト)が短くなってサドル高に影響が出たみたいです。その分踏んだ時のダイレクト感?もよく伝わるような感覚があり、悪くないです。

とりあえずペダルキャッチが随分とヘタクソになっていて、ちょっとリハビリが必要です。ここ最近はずっと両面SPDで何も考えず踏み込むだけでキャッチ出来ていたので、しばらくはあえてSLで走ってみようかな。

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